昨年度の決算審査の質疑を本会議で行いました。
岡山市の財政状況について、現在は健全のうちですが、悪化の傾向が出ています。市は政令市の中位よりは悪くならないようにしたいと述べました。
年金受給額は上がっていますが、物価高に追いついていない実質引き下げです。それでも医療や介護保険は年金受給増にともなって負担増の傾向が出ています。
市は昨年度水道料金を上げ、来年度も上げますが、水道管の管路更新のペースは毎年下がっています。
市有施設への太陽光パネルの設置について、市環境局は推進のありかたの改善を検討します。
その他、岡山市の税金や料金の使い方の課題をいろいろただしました。明日以降の分科会でさらにつめます。
以下、一回目の質疑の本文です。日本共産党岡山市議団の東つよしです。決算代表質疑をいたします。お金の使い方の審査とともに、事業の内容そのものの検証も行い、予算に活かしていける質疑をめざします。よろしくお願いします。
1 決第1号令和6年度岡山市一般会計歳入歳出決算 について
(1)財政状況
財政状況についておたずねします。「岡山市の財政状況」で「健全性を維持」と書かれていますが、市債残高は5年連続増え続けています。要因の一つに普通建設事業費、これが8年前と比べて1.5倍です。令和4年からは借金返済の指標である実質公債費比率も増加しました。ハコモノにかけるお金が増え、その後借金の残高、そして借金の返済も増えてきたというのが岡山市の実態です。
経常的な収入に占める、義務的な経費の割合の経常収支比率は、令和3年度の85.5%から6年度の91.2%に増え、それ以前から見ても増加傾向です。
ア:市の財政状況は悪化しているように見えるのですがいかがですか。好転させていくためにどうしますか。
イ:経常収支比率の増加傾向の評価をお示しください。増えていく場合、不要不急なハコモノ建設には抑制的に考える必要が生まれませんか。
ウ:財政状況の見通しをたてない理由は何ですか。
エ:令和6年度の金利上昇はどう影響していますか。金利上昇の予測や対策として検討されていることがありますか。
(2)スポーツ振興費
歳出第2款総務費中総務管理費第46目スポーツ推進費 などアリーナについておたずねします。昨年5月に経済界から民営の収益性を高めるための提案をうけて追加調査1980万円を行い、12月には最大1万席で事業費280億円という規模が示されました。
2月議会補正予算では動画やパンフ作成に1000万円を計上しました。
ア:追加調査結果報告書として公開されているのは3ページです。全体を公開しませんか。公開しない理由は何ですか。
イ:パンフレットの活用状況と動画の活用計画をお示しください。
(3)子ども医療費助成
第3款民生費第10項児童福祉費第5目児童措置費中の子ども医療費助成事業についてです。検討を重ね令和5年10月および令和6年1月に制度が拡充されました。
ア:令和6年度子ども医療費助成の予算額と決算額、特に小学生、中学生、高校生の通院と入院医療費の内訳はどうなっていますか。拡充された部分の評価もお示しください。
イ:小学生が無償化されましたが、当初心配されていた不要な受診の実態はどうですか。
(4)学校給食費
第10款教育費第30項保健体育費第15目学校給食費とこれに関わる歳入 についてです。給食公会計化が行われました。保護者から徴収された給食費が一昨年度までの私会計から市の財政を通るようになりました。
ア:滞納の数は公会計化前と比べてどうなりましたか。滞納が出た家庭の状況把握や、学校との共有はどう行いましたか。
イ:市学校給食会には、市が公費として食材の費用を支出しています。しかしこれがどう使われたか一般には明らかにされていません。一方、県学校給食会は公益財団法人なので財務状況の公開が義務付けられています。市の学校給食会の会計は公開しませんか。認識をお示しください。
続いて給食センター化です。中区海吉で建設される学校給食センターについて、15年間の運用費用込みの費用比較が令和2年に出されました。大規模センターをつくらず、各学校の給食室を改修する場合の約81億円と比べ、大規模センターは約67億円だと示されました。しかし令和6年度6月議会で結ばれた契約額は101億円でした。
ウ:自校方式はセンターより割高になるという説明は事実と異なったのではないですか。
エ:契約を結ぶ前に状況の変化を明らかにする必要はなかったでしょうか。
オ:センターから新たに配食をうける7つの中学校の改修費用の見積りはどれだけですか。
(5)環境保全
第4款衛生費 中、脱炭素社会の推進に関しておたずねします。
2050年までにCO2排出実質ゼロの目標に向かって、国も全国の自治体も取り組んでいます。
政令市の削減目標について日本共産党市議団で調査したところ、2030年度の中間目標が50%以上なのは20市中15市です。46%という国目標と同等またはそれ以下なのは3市で、岡山市も46%と低いです。
目標を引き上げるようたびたび求めてきましたが、その低い目標に対しても、進捗がどうなのか、お尋ねします。
ア:「脱炭素ロードマップ」で示している指標のうち、2025年度を目標年次としている「市役所の事務事業からの温室効果ガス排出量」「市内の太陽光発電システム設置容量」「市民1人1日あたりのごみ排出量」「資源化率」「ごみ焼却量」について、2024年度の実績を2025年度の目標値と合わせてお示しください。
イ:温室効果ガス排出削減の目標達成に必要な取り組みは何と考えていますか。
ウ:市有施設の太陽光発電について、設置の追求、実際の管理や発電状況について、把握推進はどこが行うようになっていますか。
エ:住宅用スマートエネルギー導入促進補助事業について、窓断熱にまで太陽光パネルが条件になっているのは、住居の省エネ推進の足かせになりませんか。
(6)土地改良区
第6款農林水産業費第12項農業費第20目農地費 に関わっておたずねします。昨年度、岡山市は市内の土地改良区の会計の特別検査を実施されました。
ア:特別検査の範囲と結果をお示しください。
イ:定期検査では、全ての財産が法令に基づき運用されているかも含めていますか。
2 決第2号令和6年度岡山市国民健康保険費特別会計歳入歳出決算
決第9号令和6年度岡山市介護保険費特別会計歳入歳出決算
決第10号令和6年度岡山市後期高齢者医療費特別会計歳入歳出決算 についておたずねします。
(1)医療費負担、保険料負担、介護サービス支給
物価高で市民生活は大変です。そんな中岡山市では昨年度、国民健康保険料を4年ぶりに平均5,217円上げました。水道料金は平均15.7%の値上げで来年4月に平均3.8%の値上げが控えています。後期高齢者医療保険料も上がりしました。市民生活への影響を検証すべきです。
令和5年度の公的年金受給額が、前の年から1.9%上がりました。物価は2.5%の上昇なので実質マイナスですが、額は上がるので令和6年度の保険料や医療費負担、課税で負担が増える可能性があります。今も続いている傾向であり、状況の把握と対策が必要だと考えます。
ア:後期高齢者医療の被保険者について、医療費1割負担と2割負担の人の割合、高額療養費「低所得T」と「低所得U」、「一般」が適用される割合と、前年度との比較をお示しください。
イ:国民健康保険の70歳以上74歳までの被保険者について、高額療養費「低所得1」と「低所得2」、「一般」が適用される割合と、前年度との比較をお示しください。
ウ:介護保険の被保険者について、「第3段階」と「第4段階」、「第5段階」が適用される割合と、前年度との比較をお示しください。
エ:国保、介護、後期高齢者の保険料や高額療養費について、年金受給増による負担増への考慮や、制度上とった対策はありますか。
続いて介護サービスについてです。「状況が変わっていないのに介護度が下がった」等の声をうかがいます。実際、令和6年度の介護度の「審査請求(不服申し立て)」は3件、「区分変更申請」は6,355件で、合計数は令和4年度から毎年300件増えています。介護認定審査会の審査件数は3万件あまりですが、実態に合っていない、変えてほしいという人の割合が高いとうけとめます。審査件数を審査会の時間で割ると、一件当たり2分から3分でしかありません。
介護度を出すのに日数がかかるという話もいまだにうかがいます。
オ:直近3年間の審査請求や区分変更申請で介護度が変わった割合をお示しください。
カ:審査請求や区分変更申請の増加についてどう認識されていますか。審査会で十分な時間をかけて利用者やケアマネジャーの声を反映したものにすれば改善できませんか。
キ:審査会の開催頻度を増やして、丁寧な審査や、日数をかけない判定を行うようにしませんか。
ク:介護度の判定はコンピュータを通します。判定の内容、アルゴリズムといったものに改定が加えられたことはありますか。
ケ:直近3年間の処遇改善加算の額の推移をお示しください。また、介護職を辞めた離職者数や介護職員の賃上げの状況はどうなっています。
コ:介護の第9期計画では、介護人材の確保や離職防止を掲げています。介護職員の処遇の把握が検証に必要ではないですか。
3 決第13号令和6年度岡山市水道事業会計決算 についてです。
(1)水道料金負担、水道管路更新、吉井川水系や広域水道企業団への支出について
令和6年度は水道料金の値上げとともに、水道管の更新のペースを年1%から0.7%に遅らせた年度でもあります。日本共産党岡山市議団は、一般会計からの繰り入れをしてでも水道料金値上げは止めること、苫田ダムのムダはやめることを求めてきました。
ア:水道料金値上げによる増収額はいくらですか。また水道管路更新に対する一般会計繰り入れと国補助額があればお示しください。
イ:直近3年間での、更新した水道管の長さの推移をお示しください。
ウ:県広域水道企業団等に関する支出と、そのための一般会計繰入金の種類と額をお示しください。前年との変化もあればお示しください。
エ:直近3年間の岡山市全体の水道水の配水量と、広域水道企業団からの受水量をお示しください。
オ:配水量が減っている場合、県広域水道企業団からの受水は減らす必要はないですか。
カ:県広域水道企業団の議会やそれ以外の協議の場において、岡山市の受水量について提起をされたでしょうか。
以上です。


