2023年09月08日

一般質問しました

9月定例岡山市議会で一般質問に立ちました。
来年4月に20%の値上げを狙う水道料金について、市は毎年の資金不足額は市の一般会計の1%だとしながら、一般会計からの繰り入れは否定しました。水の消費が減る中で(資料2)際限ない値上げにつながると指摘しました。市長は最後の答弁で「まだ議案を出してるわけではない、議案提出まで、市民の声等々を考えて、対応を検討していく」と述べました。水道料金値上げストップ署名を集めて、市民の声を示したいです。
経費が22億円も増えた路面電車岡山駅前広場乗り入れについて、市は経費増の補正予算を9月19日採決予定で議会に出しています。市は「説明する」と言っていますが、いったん立ち止まることこそが必要です。
以下に一回目の質問本文を載せます。



1 水道料金値上げの計画について
岡山市水道事業審議会は7月14日、来年4月に水道料金を平均20.6%値上げするという市の提案を了承しました。5月に示された25.3%値上げより圧縮されたのは、企業債、借金を増やすことにしたためです。当座の負担を将来に回した形です。
(書画カメラ:資料1)水道料金値上げは物価高の中、市民生活への厳しい追い打ちです。日本共産党岡山市議団は、苫田ダムを管理する広域水道企業団からの年間21億円もの受水をやめよと提起してきました。(書画カメラ:資料3)一日4万3700トン、1立方メートルあたり132円の計算になります。市の独自水源なら平均35円であり、大変に高い水です。もともと苫田ダムは住民の反対を押し切って作られたムダなダムです。ここにメスを入れること、一般会計からの繰り入れでさしせまった値上げは避けることを提起し、以下質問します。

質問ア:住民のいのちや健康にとっての、水道事業の位置づけをお示しください。
質問イ:企業債の借り入れ増は100億円が限界としています。何年で到達する見通しですか。その後はまた値上げになるものですか。
質問ウ:一般会計からの繰り入れで値上げを回避しませんか。6月議会では「水道料金として取らなかったものが市民の税負担に置き換わる,言わば付け替え」という答弁でしたが、優先順位を高くやりくりして負担増を避けることが可能であり、意義があると考えます。いかがですか。
質問エ:水道事業の毎年の資金不足額の平均は、市の一般会計の何パーセントに相当しますか。
質問オ:低所得者への水道代減免を復活させませんか。
質問カ:苫田ダムについて一期計画がすすんでいます。その後の二期計画は、水の消費が増え続けることが前提で、6月議会では乖離があるという答弁でした。現在、二期計画実施の条件はありますか。
質問キ:水道事業審議会に市議会での議論を報告するようにしませんか。

公衆浴場の水道代も上がります。1000立方メートル以下の浴場は、一立方メートル62円が69円に値上げですが、これは銭湯も対象です。料金設定の自由なスーパー銭湯と異なり、一般公衆浴場、いわゆる銭湯は、物価統制令で料金の上限額が決められています。県ごとの設定で、岡山県は大人450円。経営が厳しくても簡単には上げられません。燃油高対策には補正が昨年に続き今議会にも出されています。

質問ク:一般公衆浴場燃料価格高騰対策支援金の意義をお示しください。
質問ケ:一般公衆浴場は水道代値上げの対象から外しませんか。

工業用水道についても、資金不足で値上げします。全国的には東京都など、廃止や上水道への統合を行う自治体が出ています。

質問コ:工業用水道の一部あるいは全部の廃止や上水道への統合をしたらどうなるか、試算しませんか。


2 経費の増えた路面電車駅前広場乗り入れについて
路面電車の路線を100メートル延ばし岡山駅前広場に乗り入れる事業は、また経費増です。今度は22億あまり増え、88億円余になります。
(書画カメラ:資料4)2015年時点で10億円だったものが2018年、広場を後楽園風にするとして43億円に増えました。さらに昨年1月、市の法令の認識不足から86億円に倍増すると明らかになり、翌月に改修計画を縮小して66億円になりました。そして今回、工事中に地下商店街のお店を移転するための補償費が、市の当初の想定が甘かったことなどで88億円です。
(書画カメラ:資料5)現在、岡山駅前広場は工事中ですが、北の一般車乗降場と南のタクシープールを入れ替える工事であり、軌道を乗り入れる本体の工事は未着手です。事業はいったん立ち止まり、是非もふくめて市民的な議論を行うときではないか、提起して質問にうつります。

質問ア:地下街の補償費は、管理会社から情報収集すれば今回の増額は起こらなかったのではないですか。なぜしなかったのですか。
質問イ:バスの出入り部分の地盤高を上げる工事が今出てくるのはなぜですか。詳細設計が不十分だったのですか。今後このような変更はおこりえますか。
質問ウ:工事費の増加予測は、今年4月時点の数字です。工事費の増加は今後も続くと考えられます。さらに額は増えるものと考えられますか。
質問エ:経費が増えても費用便益費が1.05から1.07に向上します。これは電停の数を2から3に増やしたことなどが理由です。電停を3つにすると決めたのはいつで、費用便益費が1.05だと計算したのはいつですか。
質問オ:費用便益費の計算には、高齢者・障害者運賃割引による利用者の増加が含まれています。この利用者増は、運賃割引の施策の評価に反映させるべきもので、駅前広場乗り入れとは別物ではないですか。
質問カ:費用便益に計上されていない、貨幣換算できない効果もあるとして、「電停の分かりやすさ向上」が挙げられています。いつ、どうやって分かりにくさを認識したのですか。分かりやすくするため今までどのような対策をとってきたのですか。
質問キ:安全性向上も挙げています。交通の危険をいつ、何を基に認識したのですか。どのような対策を今までとってきましたか。
質問ク:令和4年2月議会松本議員の代表質問に対し、市長は86億円を66億円に圧縮したことについて「市民の理解はえられない」と答弁されました。今回それを超える額になりましたが、市民の理解について、どう認識されていますか。
質問ケ:完成予定は1年半延びて2026年度末です。この間、事業の是非を含めて市民の意見を幅広く聞くことをしませんか。いったん立ち止まりませんか。

以上
posted by 東 つよし at 17:36| Comment(0) | TrackBack(0) | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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