11月議会で個人質問に立ちました。市立学童保育の支援員は週30時間の勤務時間上限のため、認可保育園の入園に不利なのに改善する気がないです。また、市内の戦争遺跡の市HPでの表示の改善を検討するとのことでした。
以下に質問の全文を載せます。
みなさんこんにちは。日本共産党岡山市議団の東つよしです。
昨日、香港の裁判所が、民主活動家の3人の活動家に対し実刑判決を下しました。これは、香港に高度な自治と自由を認めた「一国二制度」という国際公約を形骸化した弾圧です。私どもは天安門事件の際、重大な人権と民主主義のじゅうりんだと批判しましたが、今も香港とともにチベット、ウイグルの人権侵害に加え、尖閣諸島や南シナ海での覇権主義的行動があらわになっています。香港での弾圧を許さないとともに、中国共産党は共産党の名に値しないと指摘し、通告に基づいて質問に入ります。
1、学童保育について
放課後児童クラブ(学童保育)について、運営委員会から市立に移行する計画の2年目が目前です。私は正規の支援員の勤務時間が週30時間では、十分な保育ができない、時給が上がっても月給換算ではまともに働ける賃金にならないことを指摘してきました。現在、コロナのもとで子どもに関わる最前線にいる支援員に市独自の慰労金を支給することは大事なことだと思います。さらに、よりよい保育を行いたい現場の思いをくんだ支援員の待遇を確保していただきたいと思います。
質問ア:学童保育の平準化とは、保育の質をどうすることですか。
質問イ:市立に移行したクラブで、問題をかかえた子どもさんがいるクラブでは特にケース検討の時間の確保が難しいという声を伺います。人員基準や勤務条件についての課題意識はありませんか。
質問ウ:作業療法士をふれあい公社で確保し、障害児支援をサポートしませんか。
質問エ:3年の移行についての期限が過ぎた後、市立クラブの条件の見直しを行いますか。その場合、何を判断材料にしますか。
公共施設等総合管理計画個別施設計画(放課後児童クラブ)が示されました。厚生労働省の「放課後児童クラブ運営指針」では、子どもがすごす専用区画に一人あたりおおむね1.65u以上の基準があるとともに、その他に事務や更衣のスペース等をとることになっています。老朽化対策とともに広さの確保が大切です。とりわけ需要が増えているクラブについては、施設拡充が必要だと考えます。
質問オ:個別施設計画で定員より利用児童が多いクラブはいくつありますか。将来予測も含め、定員オーバーが起きるクラブは、増築の対象からもれていませんか。
質問カ:子どもの専用区画一人あたりおおむね1.65u以上の他に事務や更衣のスペース等を求めるという「放課後児童クラブ運営指針」の基準は、現状で全てのクラブにおいて確保されていますか。確保されていないとすれば、個別施設計画にもりこむ必要がありませんか。
質問キ:事務や更衣のスペースの広さに何らかの基準を持ちませんか。
質問ク:校庭など外の遊び場とクラブの部屋が離れて目が届かない場合、場所の移転が考えられませんか。
2、ごみ処理について
市長は提案理由説明で、連携中枢都市圏で共同した温室効果ガスを2050年に実質ゼロにする宣言をめざすと言われました。環境基本計画の見直しでは、このままなら今世紀末は猛暑日が55日増えるとか、1時間50o超の降水が3倍になるという予測が示されています。9月議会では実質ゼロの道筋は困難が多いという答弁でしたが、目標を見据えた方策を進めていただきたいです。
質問ア:2050年の前にも2030年度にマイナス26%など目標の節目があります。それぞれの実現のための道筋はどこでいつ決めますか。
質問イ:温室効果ガス実質ゼロは、連携中枢都市圏の総和で目指しますか。岡山市単独の目標ですか。
質問ウ:再生可能エネルギーとして広域処理施設からの発電がイの一番に挙がっています。温室効果ガス削減にはゴミを燃やして発電するほうが効率的ということになりますか。焼却中心のごみ処理を助長することになりませんか。
岡南環境センターをたおし、広域処理施設を建設することについて、11月15日の地元説明会では、ダイオキシン等の排出量や臭いについて地元の方から心配の声を聞きました。とりわけ環境影響調査で、環境基準を下回ったとしていますが「そばの公園でギンナンのような臭いがする日がある」などと聞いております。
広域処理について、ごみは域内処理が原則だと考えます。また老朽化で新たな処理施設が必要というのであれば、ダイオキシン排出が新設排出基準の10倍で、炉の稼働率も低い当新田環境センターの緊急性こそ高いのではないでしょうか。
質問エ:環境影響調査の目的は何ですか。生活環境の影響を調べるなら地元住民の意見を聞きながら調査はできなかったのでしょうか。
質問オ:悪臭やばいじん等の環境影響調査について、調査時の風向きと強さは分かりますか。風のない日に周辺の悪臭を調査しましたか。
質問カ:広域処理施設の候補選びに際し、当新田環境センターはどう扱われましたか。
質問キ:人口減でごみ量は減ります。焼却施設を減らす計画を立て、ごみ処理基本計画にもりこみませんか。
3、空き家対策について
岡山市空き家条例によるランク付けは建物本体の倒壊などの危険性で判断されますが、空き家には、巨木がそびえ立ち、大量の落ち葉や虫が落ちてきて周辺住民を困らせているもの、建築基準法違反を疑うほどの高いコンクリートブロックの壁のあるものもあります。
空家対策推進室では、地域からの申し出があれば現場に行き、所有者等に対して助言・指導などされています。ただ、所有者等が一定の改善をされた場合はありますが多くは十分ではないと感じています。
質問ア:空き家の棟数と率、今まで市が除却した件数と、市が所有者等に働きかけて除却できた件数はどれだけですか。
質問イ:特定空家等の認定は、建物そのものだけでなく、樹木や放置車両を含めて判断しませんか。
質問ウ:建築基準法に抵触するおそれのある空き家には特別な対応が必要ではないですか。
4、岡山空襲展示室について
先日、高松市平和記念館に家族で行きました。こども未来館「ミライエ」という、遊び場や科学体験など子ども向けのスペースが多くある建物の5階にあり、平和記念館の展示もジオラマや多くの映像展示を交えた子どもにも実感をもってもらいやすい工夫がされていました。私が見に行った日は、1階の広い部屋で映画を観て戦争体験を語る集いを行っていました。年数回、市民の団体が委託をうけてイベントを行っているということです。
記念館の一角には、平和首長会議の"「核兵器禁止条約」の早期締結を求める署名"の紹介や署名コーナーが置かれていました。全ての国が「核兵器禁止条約」を早期に締結することを求める署名で、核保有国と非核保有国の分断を生むとは考えられない内容です。
高松市平和記念館の広さは484uで、岡山空襲展示室の約200uの倍以上の広さです。岡山空襲展示室は市民のねばり強い運動のもと実現した経緯があります。より充実させることを求めて質問します。
質問ア:市民に開かれた展示室を目指し、市民を交えた運営委員会や説明のボランティアをおきませんか。
質問イ:岡山空襲の背景や市民の状況をより伝えやすくするため、展示室を広くしませんか。
質問ウ:岡山空襲について学校教育ではどう扱っていますか。戦争遺跡や記念碑等を市HPにはまとめられていますが、冊子に印刷して学校の平和教育に使いませんか。
質問エ:平和首長会議がよびかける"「核兵器禁止条約」の早期締結を求める署名"のコーナーを置きませんか。
質問オ:シティミュージアム内で一体的な運営をすすめるために現在福祉援護課の所管を変えませんか。