熊川宿と瓜割りの滝、明通寺(写真)を巡りました。
熊川宿(→リンク)は福井県若狭町にある旧宿場町です。小浜から京都へ鯖を運ぶ鯖街道にあります。道の駅があるなど、整備が行われました。道の駅は先月からコックさんが入り、食事がおいしくなったそうです。旧逸見勘兵衛家は5000万円かけて古くなった町屋を整備し、民泊もできるようになっているます。床板が杉の間伐材で、節の処理ができていないのがちょっと残念です。
熊川宿には松木神社という、義民松木庄左右衛門を顕彰する神社があります。江戸時代、小浜藩の重税を元に戻すことを求め、自らは処刑されたが、税の軽減を勝ち取った領民です。長いものにまかれないたたかいの歴史の先人です。
旧街道の両側には夏でも冷たい水が流れています。北川の源流になる川もあります。しかしその上流にはダムができるそうです。地域の人は「民主党政権になったのに、やっぱりつくる。水の透明度が悪くならないか住民が見張るしかない」と話していました。ダムができていいことあるか聞いてみたら、「業者はもうかるんだろうね」とのこと。住民に恩恵のないダムのようです。
熊川宿から少し下ると名水「瓜割の滝」(→リンク)があります。水が冷たくて瓜が割れたという伝承があります。たくさんの人が水を汲んで帰りっています。つめたくておいしい水です。
天徳寺のそばを歩いて滝に行きます。滝と言うほど落差があるわけではないですが、轟音と冷気と豊かに流れる水に目を見張ります。ここの水も当然冷たくておいしいです。茶店でここの水で冷やされた「くずまんじゅう」を食べました。和菓子の「水まんじゅう」といわれるものと似ていますが、くずの部分が多くみずみずしいのが特徴で、そのぶん温度や時間に弱く現地で食べるしかないお菓子です。
若狭町から小浜市に入り、国宝明通寺(→リンク)です。これは坂之上田村麻呂が開いた寺で、本尊は藤原時代、本堂と三重の塔は鎌倉時代のものです。この寺は本尊薬師如来像や一木造りの立像などが手が届くほど近くで見ることができます。あと、いろんなグッズが本尊の前にもところ狭しとセルフで売られています。
ここの住職は長く原発反対の運動にとりくみ、大飯原発再稼働にあたってはハンガーストライキもやっています。大飯原発の再稼働反対と安全性のチェックを求める署名がありました。あと「九条不戦の誓い」という別の宗教者さんのメッセージと、絵がはってありました。
どこも以前行ったことがありましたが、あらためて見ると、名所の名に違わないよいところでした。
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土建も身近な生活インフラなら意味があります。しかし大型事業は環境の影響や費用が大きいのに、雇用の効果が少ないうえに元請が相当抜いて給料に回る分はそうありません。
天下りと企業献金の禁止が不可欠です。