
高校の恩師の退職記念パーティでした。
若狭高校のとき、25HRのAD(アドバイザー)を努めていた岸本三次先生です。定年より2年早くやめ、書道の道に専念するということです。
25HRというのは当時の若狭高校のとっていた「ホーム制」の25番目のホームということで「25ホーム」といいます。授業を受ける「クラス」とは別に、理数科、普通科、情報処理科、商業科の各科と学年をいっしょにして30人ほどの「ホーム」をつくり、日頃の学校生活を送っていました。残念ながらホーム制は私の卒業後になくなってしまいました。私は「好きな言葉をあげよ」と言われたら「異質なものへの理解と寛容」と即答しますが、これは若狭高校のスローガンです。そしてホーム制で貫かれている精神だと思っています。
25HRのADだったのは13年ほど。関わった生徒は172人です。集まったのは70人を超えました。学年が3つ違うともうつながりがないのですが、それでも岸本先生の話で盛り上がりました。もうほんとうにたくさんの話をしました。題にある「栄光の25HR」とは、みんなで仲良く力を合わせることを大事にする中で、合唱コンクールの連続優勝などをなしとげてきたとき云われていた言葉です。どんなときでも一人ひとりのいいところを見つけて伸ばすことに(さりげなく)力を入れていた先生でした。

岸本先生のライブで揮毫もありました。ジャンケン大会で争奪でしたが、残念ながら手に入りませんでした。ただ、持っていた白扇に「舞」と書いてもらいました。号は「一筆」です。また参加者全員に小さな額とTシャツがもらえました。
今は書道塾を開くとともに、書の道を深め、ゆくゆくは近世書道史をまとめようとも考えているとのこと。業績が実ることと、なにより長く元気でいることを祈ります。
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「ホーム制」は、帰属するのが、学科や部活だけではなくなるので、いじめを抑制する仕組みにも活用できそうです。
ホーム制は本当によいシステムだったと思います。良さに気づいたのは私自身卒業してから後でしたが、相手が自分と「違う」ことに向き合わないと始まらないのです。いじめは起こりにくくなると思います。
ホーム制廃止は、進学校化を進める目的だったと聞きました。しかし多様な生徒と交わるのが進学の妨げになるとは、どうも考えられないです。