2012年06月28日

6月議会閉会

6月議会閉会です。日本共産党市議団は議案には全て賛成し、2つの陳情を不採択にした委員会報告に反対しました。

 陳情は「岡山市の就学前教育・保育の在り方について(素案)の撤回について」と「東日本大震災災害廃棄物の広域処理について」です。私が採択を求める討論を行ないましたが、賛成少数で採択はなりませんでした。討論内容は下に載せておきます。
 なお「岡山市の就学前教育・保育の在り方について(素案)」は保健福祉委員会で8月にパブリックコメントを行うという当初のスケジュールにこだわらず、関係者の意見聴取や現状分析など行い、素案の出しなおしをすることになりました。

 市議会に出されていた請願「速やかな取調べの可視化の実現を推進する意見書の提出について」が賛成多数(反対は新風会)で、「リンパ浮腫治療患者に対する経済的負担軽減に関する意見書の提出について」が全会一致で採択されました。これをうけ本会議で意見書が提案、採択され、岡山市議会として意見書を提出することになりました。ともに請願の提出にあたって関係する市民が各会派に要請に回るなど、ねばりづよい運動が実ったものです。

 なお次の9月議会は9月4日開会、27日閉会です。各会派の代表質問が行われ、日本共産党岡山市議団からは林じゅん市議が11日の2番目(昼前後)に質問に立ちます。個人質問は13、14日と18〜20日(21日が予備日)です。なお代表質問の時間は60分、個人質問は代表質問のある議会なので20分になります。6月議会で試行された一問一答形式の質問がされるかどうかは未定です。

--------------以下、反対討論です------------------

日本共産党岡山市議団の東つよしです。
 陳情に対する委員会報告に対し、反対の立場で討論します。一つは陳情第17号「岡山市の就学前教育・保育の在り方について(素案)の撤回について」、そして陳情第14号「東日本大震災災害廃棄物の広域処理について」の二つに、ともに採択すべきと考えております。
 まず「岡山市の就学前教育・保育の在り方について(素案)の撤回について」です。
 「岡山市の就学前教育・保育の在り方について(素案)」は国のすすめる「子ども・子育て新システム」を念頭におきながら、幼保一体化をすすめるとあります。しかし「子ども・子育て新システム」自体がどうなるか、国政の行方は不透明になっています。本陳情で明らかにされていますが「子ども・子育て新システム」では幼保一体化どころか、総合子ども園・幼稚園・乳児保育所・一定の基準に基づく地方独自の保育施設という4つの「子ども園」に加えて小規模保育施設の5種類が混在するものになっています。さらに重大なことに「保育に欠ける子どもに保育」を行うという児童福祉法24条の保育実施義務をなくし、市町村の責任を後退させることまで狙われています。国がどうなろうと岡山市は行うとも聞いていますが、念頭に置かれている「子ども・子育て新システム」自体が問題だと言わなくてはなりません。

 今岡山市に必要な保育政策は待機児・保留児の解消、「保育園に預けたくても預けられないという現状をどう解決するか」ではないでしょうか。果たしてこの(素案)は岡山市の課題解決の役に立つのでしょうか。
 私は5月28日、この「岡山市の就学前教育・保育の在り方について(素案)」を審議した第1回岡山市保健福祉政策審議会の傍聴をいたしました。ここでは委員から保育園に預けたくても預けられない人がいる現状について指摘がありましたが、当局からは学区に一つ幼保一体型施設、あとは統廃合、公立保育園の民間委託をすすめる方針が出されただけでした。また今議会の個人質問では、多くの方が(素案)の質問をされました。幼稚園・保育園の統廃合や民営化がどうして保留児解消の役に立つのか、納得できる答えは出ずじまいでした。合理化による余裕の活用というだけでは、具体的な展望になりません。子どもはモノではないので空きに放り込めばいいものではありません。未来を担う子どもたちを育てるためにどうするかという視点で、人の配置や体制を考えた方針でなければならないと思います。

 (素案)のタイトルにも挙げられている就学前教育ですが、問題の総括や分析も、教育をどうしたいかの方針がありません。幼稚園も保育園も教育の中身に問題はなく、高い就学前教育を提供していると当局のご答弁にありました。問題点が無いのに変えればもっとよくなるという議論が成り立つのでしょうか。

 公立の保育園は、公的保育を確保するかけがえの無い役割を果たしています。岡山市では市立の保育園、幼稚園が多いという条件を生かし、公的保育を充実し預けたくても預けられない現状の解決を考えることが、子育てしやすい岡山市をつくる道ではないでしょうか。

 6月25日の保健福祉委員会では、(素案)は出しなおしになりました。幼稚園・保育園の統廃合や民営化という結論がどんな現状分析の上に出されたものかが示されず、国の動きについての認識の一致や関係者の意見招致も必要だという意見が出されたとのことです。議会での議論に耐えられない案だったわけです。本会議での質問に対し「不十分とのご指摘があります」との答弁もありました。不十分という自覚があるわけです。陳情にあるとおり、今議会で撤回するのがスジではないかと考え、陳情の採択を訴えます。

 続いて「東日本大震災災害廃棄物の広域処理について」です。
 本陳情は「放射性物質を含む災害廃棄物の受け入れをしないでください」と訴えています。震災がれきについては私をはじめ多くの方から本議会でも様々な角度から質問がされました。がれき受け入れをめぐる最大の懸案となっているのはやはり放射能汚染でしょう。国が示した焼却灰埋め立ての1`あたり8000ベクレルという基準は、原発事故後突然持ち出されたものです。本当に安全なのかと懸念を呼び起こすもので、市民の納得が得られないのは当然だと思います。環境消防水道委員会での当局の説明では、放射性物質を含む灰を埋めたら、雨で放射性物質が溶け出し、汚染が広がる恐れがあるということでした。

 私は福井県小浜市というところで生まれ、岡山に進学するまでの18年間を過ごしました。今再稼動で渦中になっている大飯原発から10キロの地点です。原発のPRセンターなどは学校の遠足などでいろいろ行きましたが、そこでは、「放射性物質を外部に出さないための何段階もの安全対策をとっています。仮に事故が起こったとしても、ウラン燃料が燃えている原子炉を『止める』、『冷やす』そして放射性物質を『閉じ込める』という3つのレベルで備えています。だから安全」だと何度も聞いてきました。8000ベクレルの基準は、原発事故後関東地方の草木の焼却灰のレベルに合わせたものだと聞きます。「閉じ込める」から安全だと言っていた放射性物質について、ばら撒かれた後に緩い基準を出してくることに、「そうだ!少しなら大丈夫だ!」と擁護できる余地があるでしょうか。災害廃棄物の処理に困難を持ち込むだけだと思います。

 原発事故を起こした東電と、安全神話をふりまき原発をつくった上に事故対応と放射能拡散に手が打てていない国の責任は重いといわざるをえません。震災がれき処理も本来国と東電の責任において行われるものです。
 岡山市は6月25日に国に対して「広域処理の今後の見通しの明示」「住民への十分な説明」「最終処分の確保」を要請しました。災害廃棄物の受け入れを考えるならどうしても必要なことだと思います。議会としては、本陳情を採択して、国の責任と十分な対応を求める一石にすることが必要と考えます。

 以上、委員会報告に反対し、陳情第17号「岡山市の就学前教育・保育の在り方について(素案)の撤回について」、そして陳情第14号「東日本大震災災害廃棄物の広域処理について」の二つの陳情採択を呼びかけて、反対討論とします。議員各位のご賛同を賜りますよう、お願いいたします。



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posted by 東 つよし at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 岡山市政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
住民の思いが伝わってきます。
Posted by 名無し at 2012年07月04日 09:39
名無しさん コメントありがとうございます。
住民の思いが伝わる論戦にがんばります。
Posted by 東 つよし at 2012年07月04日 10:24
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