2012年05月03日

面白かった憲法の集会

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憲法記念日。「憲法のつどい」が開かれました。
今回は岡山詩人会議の詩の朗読、岡山合唱団の合唱に加え、沢知恵さんのライブ「いのちのうた こころのうた」と詩人のアーサー・ビナードさんのトーク「ヒロシマとフクシマどっちが遠い?」がありました。どちらもかなり有名な人です。
 沢さんのライブは「アメイジング・グレイス」「男はつらいよ」といったおなじみのものなどいろいろ。きれいというだけでなく、力強い歌声にひかれます。クリスチャンの一家に生まれ、安息日である日曜日の授業参観に休んで欠席がついたことに対して憲法20条違反で裁判をした話など聞き応えもあります。なおこの裁判は敗訴、憲法判例集にのっているそうです。
 アーサー・ビナードさんは「話し出すと詩を読むのを忘れるので、まず詩を読みます」と始めて、トークです。原爆のうち原料がウランなのは広島型だけで、あとはすべてプルトニウム型です。天然には存在しないプルトニウムをウランから生成するために作られたのが原子炉の成り立ちだそうです。核兵器には多大なお金がかかりますが、太平洋戦争を終わらせたすばらしいものという売り込みとソ連の脅威を煽って米国民に納得させてきましたが、核を使えば人類が滅亡するというところまできたらさすがにこの言い分が通用しなくなって出てきたのが「核の平和利用」という名の原発だったということです。話の中には、最近公開されたトルーマン大統領の日記には、最初の核実験が成功した次の日に日本の天皇から和平の申し出があったが、無視して原爆投下したこと、ビキニ水爆実験に遭った第5福竜丸は存在がばれたら消されることを覚悟して無線封止して逃げ切ったことなど面白いエピソードがいろいろありました。核開発はアメリカの憲法9条違反なんだそうです。秘密の開発は、税金の使途の透明性の憲法に違反しているとのこと。
 あと「国防総省は英語で言うとペテンタゴンと言います」「アイゼンハワーは軍から大統領に天下りをした」「アメリカの下請けの永田町」など独特の毒があるのもいい感じでした。
 参加した人たちと「それぞれ単独でしっかり話を聞いてもいいくらいのキャストだったね」と話をしながら帰りました。



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posted by 東 つよし at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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