台風12号に全国的な被害が出ました。
被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。被害状況を聞いて回っておりました。南区は、東日本大震災で、防災意識は確実に高まっていたと思います。その一方、浸水被害がかつてなく広がり、市民は打つ手がなかったのではと思います。
午前6時過ぎに平福小学校に寄ったら、ちょうどみなさん帰って、片づけをしているところでした。無事朝を迎えられてよかったです。
写真は飽浦交差点付近の地面の陥没です。近くでは民家付近の土砂崩れも起こりました。児島半島では、高潮に備えた警戒をしていましたが、高潮自体はそれほど大事にはならなかった一方で山からの雨水が多く、宮浦や阿津で床下浸水があったと聞きました。北浦では海岸が陥没しました。私は先の6月議会で児島半島の高潮対策について質問し、10台のポンプで備えていて、なんとかなるという答弁でした。しかし今回は、阿津では消防のポンプまで出していたといいますが、排水しきれなかったようです。
その他、当新田や平福などで話を聞きました。立ち話をすると人がよってきて浸水の大変さと防災への不満が出されます。当新田では避難勧告をテレビで知ったが、どこに逃げたらいいか分からない、近所の町内会の役員さんに芳田中学校を開けてもらったが、すぐ行ける裏口は開かず、正面に行く道は冠水していて途方にくれたといいます。結局車で運んでもらったものの、トイレが和式でお年寄りにはきつかったこと、40人ほど避難したものの、毛布が10枚だけで情報もなく職員もおらず結局12時くらいに避難所としては閉じたということでした。平福ではとにかく団地そのものが低く、排水が悪いこと、市に連絡しても話にならないといわれました。「避難情報、避難勧告、避難指示」の違いが分かりにくく、避難の文字だけに不安を覚えるという話も聞きました。
9月議会では、防災計画について質問する予定です。しっかり声を聞いてこんな被害が出ないようにがんばります。
写真は北区二日市あたりで見つけた転落した車です。誤って落ちたもので、台風で流されたものではないそうです。乗っていていた人は無事とのこと。旭川沿いでは乗り上げた船があり、元通りにするのは大変そうでした。
昼間に「70万市民のつどい」に参加しました。「食と農」の分科会に参加しました。岡山大学の品部さん、農民連の坪井さん、市の農業委員会担当の千代さん、市の栄養士の近藤さんが報告し、グループで話になりました。岡山市の学校給食は、1校に一人栄養士さんがおり、災害時に炊き出しができるなどの利点があります。「新聞を見てきた」という人らと、学校で農業体験をすること、地産地消をすすめることや、TPPについて意見を出し合いました。
写真は、会場で出されたアルファ化米と缶のパンです。災害時に備えて備蓄されている食糧です。炊き込みご飯のアルファ化米にお湯を注いで食べました。「あまりうまくないな」という人がいました。せっかくなので、「味のついていないものを水で戻す」おいしくない状態で食べればもっとリアルな被災地の食事を体験できたかも知れません。
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2011年09月04日
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