4月の選挙の教訓をくみ、次の活動の飛躍につなげたいです。
西村敬一さん(生物地球システム学科岡山理科大学総合情報学部)の地震についての講演で学びました。95年の阪神淡路大震災で揺れが特別大きかったところがありました。当時は「活断層だ」と言われましたが、地震波が基盤岩からやわらかい地質にうつるとき屈折する「焦点効果」で、地震波が集中したことが原因だという研究でした。その点で岡山市の「ゆれやすさマップ」は、内閣府の指針に沿って地質のやわらかさを基準にマップを作っていますが、基盤岩の形を評価した阪神淡路大震災の教訓をくんだものにはなっていないということです。西村さんは児島湾干拓地で3057地点、高梁川下流域で2767地点の重力測定で地下の地盤を調べ、地震波が集中しやすいところを予測しています。ちょうど1946年の昭和南海地震で被害が大きかったところと一致するそうです。高崎、藤田、曽根で揺れやすいところがあり、六区、七区も注意が必要ということです。どこも南区、新たな視点で防災対策を考える必要がありそうです。大変勉強になりました。
ネットで検索したら西村さんの研究のpdfがありました。参考になるかもしれません(→リンク)
夜は日本科学者会議の岡山大学の例会に行きました。「原発事故はなぜ起こったか」というテーマで工学博士の青山勳先生(岡山大学研究推進産学官連携機構 社会連携本部)が話しました。
話の中身は予備知識のない人でも分かるよう、核分裂の連鎖反応を起こすウラン235と起こさないウラン238の違いから入っていて、やさしい話でした。
「ただちに健康に影響ない」と報道される放射線ですが、被曝には確定的影響と確率的影響があるという話が大事だと思いました。確定的影響は一定の量を超えて被爆するとあらわれる主に細胞死によって生体器官の機能が損なわれるものです。確率的影響はDNA損傷でおこるもので少量の被曝でも発生する可能性があり、被曝線量が増えると確率も増えます。確定的影響がないことをもって「ただちに健康に影響ない」といっても、放射線を浴びている以上、確率的影響が高まることには変わりがないということでしょう。
日本科学者会議は「科学者がその社会的責任を自覚し、科学の各分野を総合的に発展させ、その成果を平和的に利用する」とうたっています。HPはコチラ(→リンク)岡山支部のページもあります(→リンク)。
例会が農学部1号館だったので、学生時代の研究室に遅ればせながらあいさつにいってきました。よろこばれました。
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こういった情報が公開されないと、危険性を認識せずに建ててしまいそうです。
遠隔地であっても、遠く離れた地域に、放射能汚染のホットスポットができるそうです。
汚染の分布も、距離だけでなく、風向や降雨などによって、帯状あるいは楕円みたいな形になるようです。
チェルノブイリでもそのようです。
(南東は膿ですからうやむやですが)福島では北西の地域が強く汚染されていますが、チェルノブイリでも北東に広がっているようです。
地震の揺れでも具体的な分析が必要です。
勉強になりました。
「東洋大社会学部の関谷直也准教授(災害社会学)は「名取のような平野部には高台が少なく、車で海岸からより遠くへ逃げざるを得ない」と分析。「車での避難を否定するのではなく、道路の多車線化が必要だ」としている。」
東京新聞:津波避難、手段に地域差 東洋大など2市で住民調査:話題のニュース(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011052301000609.html