旧柵原町を通ると現地を知らせる看板やノボリ旗が多くあって以前から「ずいぶん自己主張が激しいなー」と思っていましたが、それだけの中身があります。
公園は柵原⇔備前片上を通っていた旧片上鉄道の吉ヶ原(きちがはら)駅の駅舎と一部鉄道を残した部分と、鉱山博物館があります。駅構内には当時の列車が残り、まだ動くものもあるそうです(写真)。広場には柵原鉱山で使われた機械や、輸送に使われた高瀬舟の実物大レプリカもあります。
鉱山博物館では柵原の歴史から、片上鉄道について、そして鉱山が栄えていた当時のくらしの様子(写真)や、鉱山のしくみの展示などがされていました。どれも丁寧で、体感できるものになっています。
博物館を出て、付近の鉄路の上を歩いてみました。動かせる車両を走らせるためか、痛んではいません。少し前に降った小雨が地面をぬらし、鉄と油のにおいをのせて立ち上っていました。鉄道は役割を終えても、多くの人に愛され続けているんだなと感じました。
柵原鉱山のあった旧柵原町は、公害や安全対策、働く人たちの権利を求めた運動に日本共産党が力をはたしてきたところでもあります。日本共産党のたたかいにも思いをはせながら訪れるとより深みがあると思います。
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