2008年06月01日

読みました「蟹工船」

小林多喜二「蟹工船」を遅まきながら買いました。岩波文庫版(→Amazon)は持っているのですが、「党生活者」も載せている新潮文庫版(→Amazon)を買いました。
平積みされている本屋もある、今売れ筋のやつだそうです。
 「ワーキングプア」など、働く人の過酷な労働が広がっている今、読み返してみると、以前と感じるものが違いました。もうけのためにどこまでも野蛮になる会社の姿は、今の労働現場にそのままあてはまります。バラバラで力がないように見えるが、たたかう力をつける労働者の描写は、厳しい実態を変える力はどこにあるかが良く伝わります。蔵原さんの解説は理解の助けになります。
 Amazonには商品ごとにレビューがつけられるようになっています。人によって目をつけるところはいろいろですが、高く評価する人が多いのが印象的です。
 「蟹工船」にはマンガ版も出ています。話のイメージをつかみやすくなるでしょう。
 「蟹工船」への注目の原因が、今のひどい働かせ方にあるなら、「蟹工船」のように一見困難に見える現状に対してたたかう力を生みだすことができると信じています。

 岡山県商工団体連合会(→リンク)の定期総会にあいさつに行きました。商工団体連合会は中小業者の団体です。開会のあいさつで会長が「日本や世界で政治を変える大きな力が広がっていること、貧困、環境、投機といった資本主義の矛盾が注目され、資本主義の是非までが問われる時代になってきたことなど、大きな視点でものごとを見て、地域で仲間をふやそう」と言っていました。大事な視点だと思います。



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posted by 東 つよし at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常、他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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