酪農をされている方は「飼料代が2倍になったのに、乳価は3円しか上がらない。行政からの支援は、上がり続ける飼料価格には対応できない」。コメを作っている方は「もう担い手がいない。私の代で終わりだ。売れば赤字だ」という話をされます。同時に農家でない方々からも「毒の混じったようなの輸入されては、子どもたちの体が心配」「パンやうどんが値上がりする。それなのに捨てられた農地がたくさん。どうして日本で作れないの?」という話を聞きます。
私は、祖父が専業農家で、岡大の農学部を出たこともあり、いただく声はどれも見過ごすわけにいかないと思っています。そして農家のくらしをささえ、日本の食料を日本の大地からうみだす政治が不可欠だと話をしています。
ここで日本共産党は農業再生プラン「食料自給率の向上を真剣にめざし、安心して農業にはげめる農政への転換を」を発表しました(→赤旗報道、→全文)。価格保障を中心とした農家への支援など四つの提言からなります。明確な財源提案や、各国の食料主権の現状もあり、食と農業の今と前途を憂える人全てに伝えたい中身です。お読みください。
自民党には今の農業をつぶしてきた責任があります。また、民主党の農業政策には価格保障がなく、輸入自由化賛成の立場です。手前味噌で恐縮ですが、他党の政策と比べても良いものだと思いますがどうでしょうか。
幅広くこの政策で対話をしてみたいと思います。
↓ブログランキングに反映されます。1日1クリックお願いします!
【関連する記事】
安い食料を求める勤労大衆の要求はどうなるのでしょうか?
リンク先で指摘されていることなのですが、「安いから海外で買えばいい」という考えがなりたたなくなっています。世界で食料不足、穀物の値上がりが始まっています。輸出用作物のために環境や地域の農業が破壊されているとも聞きます。
そもそも途上国にはきちんと途上国支援をすること、勤労大衆には貧困と格差の解決に力をつくすことが必要です。食料の輸入をすすめることはその解決にはならないと考えます。
日本など先進国へ農産物を輸出することによって、途上国は経済発展の機会を得ることが出来ます。
食糧安保論がありますが、食糧の安全保障は自給ではなく備蓄がもっとも安価です。
日本共産党の主張は「小ブルジョア的」だと思います。
何をもって「小ブルジョア的」なのかは分かりませんが、輸入自由化が今の問題を生んでいると思います。
あと、「庶民は国産の高い食品よりも輸入の安い食品を欲しています」とのご指摘ですが、ここでは「食料の供給に関する特別世論調査」(内閣府)のデータを紹介させていただきます。http://www8.cao.go.jp/survey/tokubetu/h18/h18-syokuryo.pdf
それから発展途上国の輸出の問題ですが、植民地時代に国内の産業が破壊されてしまった歴史を見る必要があります。「モノカルチャー」から脱却することが経済発展に繋がると思います。そもそも日本の最大の輸入相手国はアメリカです。生鮮野菜は中国がトップですが、豚肉、牛肉、とうもろこし、大豆、小麦、いずれもアメリカが一番です。一番困るのはアメリカでしょう。ここで発展途上国の輸出問題を持ち出すのはいささか筋違いのような気がします。
発展途上国の農地がアメリカなどの食糧メジャーに買い上げられているという話も聞きます。輸入自由化が発展途上国の利益になるかというと、そうも言えないと思っています。