2007年06月09日

武士道って…

私は「サムライ」と言われることがときどきあります。でも、しっくりこないと思っていました。
剣舞をやっているせいか、「摺り足」で歩いたり、ダッシュをするときサムライ走りになったり、着流しより袴が好きなことがあるからでしょうか。でも「父方も母方も徳川開闢以来農民で、武士の家系はない」と、思っていたりしてました。それ以前は知りませんが。
 今日の「しんぶん赤旗」の「知りたい聞きたい日本共産党」には、「武士道をどう考える?」という記事があり、しっくりこない理由が少し深まりました(→リンク)。

 そもそも武士階級は「忠君」が最高の美徳とされたと思っています。私は「社会をよくすることで自分の幸せも実現したい」などと思っているので、やっぱり「サムライ」ではないと思います。
 戦前は全ての国民に「忠君」であることを求め、それ以外の価値観は「非国民」とされました。今「サムライ」や「武士道」がもてはやされている気がします。この中に戦前の価値観を持ち込もうとする流れがあるのではないかとも感じています。
 「カッコいい」ものは「カッコいい」というのはまったく自由ですが、こっそり毒が含まれていないかの注意がいるかもしれません。

 あと耳学問なのですが、「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」の八徳のうち、孔子が君子の徳目としてあげたのは仁・義・礼・智・信で、「忠」などが強調されたのは後の時代だとのことです。儒教の初めの精神になかったものが後に持ち込まれたというのは、孔子の権威を借りて、支配をやりやすくしようという支配者の知恵だったのかもしれません。
posted by 東 つよし at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常、他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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